韓国軍合同参謀本部は25日、北朝鮮が弾道ミサイルを東海岸沖に向けて発射したと発表した。写真は北朝鮮の国旗。2018年韓国パジュから撮影(2022年 ロイター/Kim Hong-Ji)

北朝鮮から弾道ミサイルの可能性あるもの、海保が再び発表 計3発と韓国軍

[東京 25日 ロイター] – 海上保安庁は25日朝、防衛省の情報として、北朝鮮から弾道ミサイルの可能性があるものが発射されたと再び発表した。午前6時過ぎの発表に続いて2回目。韓国軍合同参謀本部は、北朝鮮が平壌の順安地区から3発の弾道ミサイルを発射したと発表した。

海上保安庁によると、1回目、2回目ともすでに落下したとみられる。NHKは政府関係者の話として、いずれも日本の排他的経済水域(EEZ)外へ落下したとみられると伝えている。

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何てことをしてくれるのかーー。北朝鮮が弾道ミサイルを発射したとの報を受け、在日朝鮮人のパク・ヨンさん(仮名、40代)は肩を震わせた。おりしも日本と北朝鮮はサッカーで予選枠を競っていた。冷酷で傲慢な金正恩体制、日本での静かな営み。二国間のはざまで在日朝鮮人は複雑な思いを抱えていた。
外交関係者の話によると、北朝鮮は国連制裁に違反し、中国の10以上の都市で北朝鮮人従業員を雇用した50以上のレストランを経営しているという。これらレストランの収益の大半は、北朝鮮政権によって核・ミサイル開発資金に充てられていると見られている。
北朝鮮情勢を語る上で、中朝露の三角関係を考慮せずにはいられない。北朝鮮が領土的野心をあらわにし、イランも核開発を加速させるなか、世界情勢のきな臭さは一段と増している。
北朝鮮が立て続けにロケットを打ち上げる背景には、中露という「悪の枢軸」と米国との熾烈な駆け引きがある。大国間のパワーゲームを理解することで、北朝鮮の核・ミサイル問題の本質を見定めることができる。
岸田文雄首相は21日朝、北朝鮮が人工衛星を発射すると通告してきたことを受け、「弾道ミサイル技術を使用するなら一連の国連安保理決議違反」と非難した。