スペイン国家統計局によると、4月に同国を訪れた外国人観光客は前年同月のほぼ10倍となった。外国人観光客の支出額も新型コロナウイルス禍前の水準近くに回復した。マラガのビーチで4月撮影(2022年 ロイター/Jon Nazca)

スペイン外国人観光客、4月は前年の10倍 支出はコロナ前に迫る

[マドリード 1日 ロイター] – スペイン国家統計局によると、4月に同国を訪れた外国人観光客は610万人で、62万9000人だった前年同月のほぼ10倍となった。外国人観光客の支出額も新型コロナウイルス禍前の水準近くに回復した。

支出額は69億ユーロ(74億ドル)で、こちらも前年同月のおよそ10倍。2019年4月の71億ユーロにはわずかに届かなかった。

スペインの観光業は、コロナ禍前は経済の12%を占めていたが、感染拡大を抑制するための入国制限などにより、20年半ばにはほぼ停止状態となった。制限が徐々に緩和されるに伴い、21年ごろから回復の兆しが見え始めた。

マロト観光相はマドリードのイベントで、観光客は平均してコロナ禍前よりも支出額と滞在時間が増えたと指摘。「より質の高い、より収益性の高い観光モデルに移行しつつある」と語った。

22年末までに支出額がコロナ禍前の水準に達することを期待しているとした上で「向こう1年の見通しは非常に明るい。(ウクライナでの)戦争とその経済的影響は観光の回復に影響を与えていないが、警戒する必要はある」とした。

関連記事
スペイン国家警察は24日、トレド県で偽2ユーロ硬貨製造工場を摘発したと発表した。この工場は主に中国人グループが運営しており、スペイン国内で約10万枚、欧州全体で約40万枚の偽硬貨を流通させていた。過去10年間に欧州最大規模の通貨偽造の犯罪だという。
米英豪3カ国による安全保障枠組み「AUKUS(オーカス)」が、日本以外の国々とも協力を拡大する方針であることが分かった。米国務省のボニー・ジェンキンス軍備管理・国際安全保障担当次官が24日、ワシントンで記者団に明らかにした。
ドイツの情報機関「連邦憲法擁護庁(BfV)」は4月24日、中国共産党による産業スパイに警戒し、甘く見たり過度に依存したりしないよう企業に警告した。ドイツ政府は企業に対し、中国に対するリスクの露出を減らすよう呼びかけているが、評論家らは多くの企業が長期的な戦略よりも短期的な利益を優先していると指摘している。
アメリカのマイク・ジョンソン下院議長が中国共産党首魁の習近平、ロシアのプーチン大統領、そしてイランを「悪の枢軸」と呼んだことに対し、在米中国共産党大使館の報道官はメディアの取材で不満を示した。
[ベルリン 18日 ロイター] – ドイツ当局は18日、米軍施設などへの破壊工作を計画した疑いでド […]