6月8日、ド イツの首都ベルリン中心部で29歳の男性が運転する乗用車が歩行者に突っ込み、少なくとも1人が死亡、12人以上が負傷した。写真は同日、現場に残された歩行者に突っ込んだ乗用車(2022年 ロイター/Fabrizio Bensch)

ベルリン中心部で車が突っ込み教諭1人死亡、生徒14人負傷 29歳男性拘束

ベルリン 8日 ロイター] – ドイツの首都ベルリン中心部で8日、29歳の男性が運転する乗用車が歩行者に突っ込み、生徒を引率していた女性教諭1人が死亡し、生徒のうち14人が負傷した。

警察によると、運転していたのはドイツ・アルメニア系の男性で、通行人に取り押さえられた後、警察が身柄を拘束した。乗用車は歩道に2回乗り上げたという。取り調べが進められているが、意図的に突っ込んだのか、事故だったのか現時点では分かっていない。

現場を訪れたベルリンのギファイ市長は記者団に対し「まだ全ては明らかになっていない」と述べた。

独紙ビルトは、死亡したのは学校の教諭で、生徒と共にカイザー・ヴィルヘルム記念教会付近にいたところ事故に巻き込まれたと報道。警察によると、負傷者のうち6人が生命に危険のある重傷を負っている。

警察はその後、負傷者の中にこの教諭が引率していた生徒のうち14人が含まれると明らかにした。

ドイツ中部ヘッセン州の公共放送によると、死亡した教諭はヘッセン州の小さな町、バート・アーロルゼンから10年生の生徒を引率して現場付近を訪れていた。ドイツの10年生は16、17歳。

ビルトは、乗用車を運転していた男性は車の中に告白文を残していたと報じたが、当局者はこの報道を否定。ただ、車の中にトルコに関連するポスターが残されているのを捜査当局者が発見したと明らかにした。アルメニアはトルコと問題を抱えている。

現場付近には100人を超える救急隊員が急行。ロイターが撮影した画像には、ルノーの小型車が店舗のショーウインドーを突き破って停車している様子が写っている。

現場となった繁華街の付近では、2016年12月19日にチュニジア出身の男がクリスマス市にトラックで突っ込み、11人が死亡する事件が起きている。

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