防衛省が発表した、北海道東部を航行するロシア艦艇(防衛省)

ロシア艦艇5隻、北海道東方海域で演習 極東での「活動能力誇示する狙い」

海上自衛隊は9日、北海道東方の太平洋で活動するロシア艦艇5隻を確認した。岸信夫防衛相は会見で、ロシアがウクライナ侵略を続けるなか、極東においても同時に活動し得る能力を誇示する狙いがあると指摘した。

確認されたのはロシア海軍所属の駆逐艦やフリゲート艦計5隻。ロシア国防省は、同国太平洋艦隊の40隻以上の艦艇と20機以上の航空機が参加する大規模演習を3日以降に太平洋で実施すると発表しており、確認された艦艇はその一環とされている。

ロシア軍の演習に対し、政府は千島列島周辺海域及びわが国のEEZを含む三陸沖の海域において、ミサイル発射等を目的とした航行警報を発出している。岸防衛相は同様の演習が今後、三陸沖にて実施される可能性について注視する必要があると述べた。

ロシア海軍の演習について、岸防衛相は「ウクライナ侵略を行う中にあっても、ロシア軍が極東においても同時に活動し得る能力を誇示する狙い」があると指摘。関連する軍事動向について、重大な懸念を持って情報収集と警戒監視を継続していくと述べた。

関連記事
昨今の日本の環境教育は、もはや教育の名に値しない「環境運動」と化している。エネルギー政策の専門家である杉山大志氏は、「今の環境教育は、ただCO2を減らせと子供たちに叫ぶだけの洗脳だ」と手厳しい評価を下した。
5月上旬に中国・福建省の共産党トップが沖縄訪問する。自由主義対共産主義の「新冷戦」が進むなか、沖縄をめぐる熾烈な争いが、水面下で進んでいる。
4月24日、米宇宙コマンド司令官スティーブン・ホワイティング大将が日本を訪れ、中国の宇宙軍事力の異常な増強に対して警告を発した。ホワイティング司令官は木原防衛相、統合幕僚監部議長、航空自衛隊長や航空宇宙事業本部長等の要人と対話し、宇宙領域における日米同盟のさらなる強化に向けた協力を確認した。
鬼木誠防衛副大臣は29日、フィリピンを訪問し、同国のテオドロ国防相と会談した。日本がフィリピンに供与する移動式警戒管制レーダー2基目の引き渡し式典にも出席した。東アジア地域における中国共産党の拡張に対して連携して抑止を図る。
内閣府への提出資料に中国国営企業のロゴが入っていた問題は、国会とネット世論をどよめかせた。「中国共産党の浸透だ」とする論調に対し、有識者はむしろ「『使える愚か者(Useful ideot)』が日本の政策決定に関わっていることこそ問題だ」と指摘する。