中国SNSウィーチャット、海外でも中国共産党プロパガンダ拡散協力
サイバーセキュリティ調査会社インターネット2.0による19日付の報告によれば、中国SNS「ウィーチャット」は中国政府からの資金を受けて海外でも中国共産党のプロパガンダ拡散に協力している。いっぽう、海外の一般ユーザには政治的広告やコンテンツの禁止を定めており、矛盾をはらんでいる。
中国を中心に10億人のアクティブユーザを抱える寡占的なSNS「微信」は、中国では通話やメッセージのほか支払い、商品注文、ゲーム等多岐に渡る機能を備えたアプリだ。英字版では「ウィーチャット」の名で発表されている。開発元のテンセント(騰訊)によれば、微信とウィーチャットは姉妹アプリであり互換性がある。
調査会社インターネット2.0の報告は、ウィーチャットがオーストラリア議会の「SNSを通じた外国干渉に関する特別委員会」に提出した文書を分析している。それによれば、ウィーチャットは選挙の候補者、政党による選挙の投票呼びかけ、政治的目的のための財政支援、法律や規制に関する有料プロモーションコンテンツを禁止している。また、偽情報や公共安全に関する重大な危害をもたらす可能性のある内容を禁止し、対象ユーザーを凍結しているという。
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