漢方医が解説「自分でできる足裏マッサージ」(8)座り仕事の多い人のために
(前稿より続く)
オフィスでのデスクワークが長時間に及ぶのも、現代では、やむを得ない職業形態ですが、やはり体をほとんど動かさないことは健康に良くありません。
そのため、できるだけ時間を作って、適度な運動をするよう心掛けたいものです。
それ以外に、漢方医師の鄭英吉氏は「足裏にある心臓、脾臓、腎臓の反応部位をマッサージすることで、座り仕事で滞りがちな血液循環を促進することができます」と言います。
心臓の反応部位は左足裏、図のなかの赤い部分です。
脾臓の反応部位は、左足裏、薬指の中足骨の元のほう、図のなかの黄色の部分です。
腎臓の反応部位は、図のなかの黒い部分で、両足裏の中心、カシューナッツ状の形です。
マッサージの方法は、それぞれのツボにマッサージ棒または手の親指を当てて、下から上に動かして押します。または、床面のマッサージ球の上に足裏の反応部位を当て、点圧または力を加えながら前に滑らせます。(8回了)
(翻訳編集・鳥飼聡)
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