2019年3月、深センで開かれた華為技術の展示会で、ロゴと携帯電話を操作する女性(GettyImages)

スウェーデン、ファーウェイの控訴を却下 

スウェーデンの控訴裁判所は22日、中国の通信機器最大手・華為技術ファーウェイ)による控訴を棄却する判決を下した。ファーウェイは、スウェーデン郵便電気通信庁(PTS)による同社製品の使用禁止令を不服として控訴していた。

PTSは2020年、安全保障上の懸念があるとして、次世代通信規格「5G」でファーウェイの製品を使うことを禁止した。同社製品を段階的に廃止させ、2025年1月1日までに他社製品に交換することを求めていた。

スウェーデンの発表によると、「周波数帯域における無線設備の使用がスウェーデンの安全保障に悪影響を及ぼさないことを保証する」とする2020年1月に施行された新法に基づく決定だという。

昨年に6月には、スウェーデン行政裁判所が同社による上訴を棄却している。

米国は同盟国などに対し、ファーウェイ製品を排除するよう呼びかけており、英国、オーストラリアのほか、先月にはカナダがファーウェイ製通信機器の排除を決定した。

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半導体チップの供給不足。 最近の調査によると、新型コロナウイルス感染症の大流行のほか、米中ハイテク戦争に備えた中国企業が半導体チップを備蓄したことも需給バランスに影響したという。