未成熟なスイカは、収穫後に成熟がすすんで甘くなることはありません。購入時に、ある程度成熟したスイカを選ぶことが大切です。(Shutterstock)

やっぱり知っておきましょう「おいしいスイカの選び方」

今は夏。こちら台湾でも、皆さんの日本でも、スイカのおいしい季節になりました。

「夏の果物王」と呼ばれるスイカは、抗酸化物質であるビタミンAやC、リコピンなどの有効成分を多く含みます。

瑞々しいスイカは92%が水分からなっており、ほてった体を冷やすのに最適で、夏の暑さ対策には欠かせない果物です。

 

「指でトントン」は夏の風物詩

スイカは、果肉が黄色い品種もありますが、多くは赤い果肉のものです。

漢方医学の観点から言うと、赤い色の食物は心経(心臓の経絡)に帰属します。そのため、スイカを食べることで心臓が養われるとともに、暑い季節でも食欲が増進されて体力の低下を防ぎます。

さらに、利尿効果が高まって体内の毒素を排出する、暑気を払って喉の渇きを潤す、など多くの健康効果があります。

スイカは、メロンバナナなど他の果物と違って、「収穫後の果実が続けて熟す」という性質がありません。十分に熟していない「うらなり」の段階で収穫されたスイカが、日にちを置けばさらに甘くなることはないため、購入のときに、おいしいスイカを選ぶコツを知っておくと良いでしょう。

スーパーや果物店でスイカを選ぶとき、以下の5つの点に注意してみてください。

1、形が整っているか

できるだけ整った球形で、どちらの方向から見ても左右対称である形の良いスイカを選びましょう。このような均一な形状であるスイカは、成長過程を通じて水分が均等に行きわたり、栄養がかたよらずに生成されていることを示しています。

形がゆがんでいるスイカは、乾燥を経験したことがあるか、あるいは逆に水をやりすぎたことが想像されます。いずれにしても、果肉の甘さが十分でない可能性があります。

完熟したおいしいスイカを選ぶポイントの1つは、形が整った、左右対称のスイカを選ぶことです。(Shutterstock)

 

2、音を聞いてみる

指先で、リズミカルにトントンと叩いてみましょう。よく熟したスイカは叩いた時に、ポンポンという軽く澄んだ音がします。まだ熟していないスイカは、鈍い音を立てます。

3、黄色い「底」を見る

スイカの底とは、畑で成長する過程で地面に触れている部分を指します。

この部分が大きく、うすい黄色か淡いオレンジ色のスイカが最も熟していて、糖度も高くなっています。

この部分の色が白かったり緑色だったりすると、収穫が早すぎた可能性が高いため、味はそれほど甘くないことが多いものです。

スイカの「底」が大きく、うすい黄色か淡いオレンジ色のスイカが最も熟していて、糖度も高くなっています。(Shutterstock)

 

4、重量感があること

スイカを落とさないように注意して、両手で抱いてみてください。

ずっしりと重量感があるもののほうが、内部の果肉がしっかりしていて、味も良いはずです。

5、「瓜のヘタ」に注目!

ヘタの部分が少しくぼんで、その周囲が盛り上がっているスイカは、よく熟した後にツルから自然にはずれたことを意味しています。

瓜のヘタにツルがついている場合は、そのツルが縮れた形をしていて、ヘタの周りが均一にふくらんでいるスイカが良いでしょう。

ヘタにツルがついている場合は、縮れた形をしているのが良いスイカです。(Shutterstock)

 

「夜のスイカ」は避けましょう

その他、「スイカの縞のコントラストがはっきりしている」「できるだけ濃い色のスイカを選ぶ」なども、甘くておいしいスイカを選ぶポイントになります。

買ってきたスイカを切る前に、外側の全体を流水に当てて、ブラシでよく洗ってください。

スイカは、畑の地面の上で栽培されますので、洗わずに包丁でいきなり切ると、外側についていた有害な微生物を果肉のほうへ移動させてしまうかもしれません。

また、夜にスイカを食べることは、お薦めできません。

スイカは栄養豊富な果物ですが、その性質は寒性であるため、特に体の弱い人が夜にスイカを食べると体内の「寒湿の気」を強めてしまい、嘔吐や下痢を招くことがあります。

(翻訳編集・鳥飼聡)

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