中国SNS上では7月6日、工商銀行などの一部の預金者は口座が突然凍結されたと訴えた。(スクリーンショット)

中国、複数の大手銀行が口座凍結か 利用者に不安広がる

中国SNS上では6日、一部のネットユーザーは自身の銀行口座が突然凍結されたと訴え、不安が広がっている。ネットユーザーらによると、預金の入金は可能だが、引き出しと他の口座への振込みはできない。銀行側は「マネーロンダリング犯罪行為を防止するため」と説明したという。

6日、SNS上に投稿された動画では、ある銀行のロビーに多くの預金者が集まっている様子が映っていた。1人の預金者は「残高が1万元あまりあるが、今は銀行カードで支払いも引き出しもできない」と話した。集まった預金者らは口座を解約するために来たという。

別の預金者は、買い物をして支払いをしようとした際に、中国の銀行大手である中国工商銀行の口座が凍結されていたことがわかったという。同氏は「銀行で解約手続きをする人が長蛇の列を作っていた。皆は不安になっている。なぜ私たちに事前に知らせることなく、突然口座を凍結したのか」と怒りをあらわにした。

ネットユーザーらによれば、工商銀行のほかに、銀行大手の招商銀行、建設銀行、農業銀行、平安銀行も預金を凍結した。

河南省の上蔡惠民村鎮銀行を含む4つの銀行が4月中旬から、全預金を凍結したと報じられた。被害総額は初期の推計で40万口座以上、400億元に達する模様だ。

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