7月8日、岸田文雄首相(写真)は安倍晋三元首相が死去したことを受け、「誠に残念であり、言葉もない。心よりご冥福をお祈りしたい」と述べた。首相官邸で撮影(2022年 時事通信)

安倍元首相の死去、残念で言葉もない 卑劣な蛮行許せず=岸田首相

[東京 8日 ロイター] – 岸田文雄首相は8日夜、安倍晋三元首相が死去したことを受け、「誠に残念であり、言葉もない。心よりご冥福をお祈りしたい」と述べた。民主主義の根幹である選挙が行われている中で卑劣な蛮行が行われたことは断じて許せるものではなく、もっとも強い言葉で改めて非難すると語った。首相官邸で記者団の質問に対応した。

岸田首相は「自由で公正な選挙は絶対に守り抜かれなければならない、決して暴力に屈しないという断固たる決意のもと、明日は予定通り選挙活動を進める」と述べた。選挙活動にあたっては「安全確保に十二分に配慮して対応していく」と強調した。

岸田首相は、安倍元首相の銃撃事件を受けて遊説先から急きょ官邸に戻り、関係閣僚会合を開いた。首相は同会合において、自由で公正な選挙が安全に行われることを徹底すること、行政の停滞を招くことがないよう粛々と対応していくことの2点を指示した。

岸田首相は、安倍元首相について「当選同期であり、多くの時間を共にしたよき友人だった」と振り返るとともに「大きな実績を様々な分野で残された偉大な政治家をこうした形で失ってしまったことは重ね重ね残念でならない」と述べた。

(杉山健太郎 編集:内田慎一)

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