人工知能の急速な進歩により、フェイクビデオの制作が安価で、かつ迅速に行えるようになり、2024年の米大統領選に大きな影響を与えている。写真は2022年撮影のビル・ゲイツ氏 (Alexandra Beier/Getty Images)

ビル・ゲイツ氏、資産を自身の財団に寄付へ 今月中に200億ドル

億万長者でマイクロソフト共同創業者のビル・ゲイツ氏は13日、自身の資産を財団に寄付する予定だと明らかにした。

ゲイツ氏はツイッターで今月中にビル&メリンダ・ゲイツ財団の基金に200億ドルを移し、2026年までに支出を年間90億ドルに増やすと発表。「将来を見据えて、自分の財産のほぼすべてを財団に提供するつもりだ」「いずれ世界の富豪リストから外れるだろう」と述べた。

フォーブス誌によれば、ゲイツ氏は現在、世界長者番付・億万長者ランキングで4位につけている。同氏は寄付する理由として「(人々の)苦しみを軽減し生活を向上させるため、資産を社会に還元する義務がある」とした。

農地の購入

億万長者と知られるゲイツ氏だが、米国最大の個人農地所有者としても有名だ。現在、東京ドーム約2万2000個分となる26万エーカー以上の農地を所有しているという。

最近では、ゲイツ氏の関連団体レッド・リバー・トラストがノースダコタ州に2100エーカーの農地を購入したことで住民が激怒。州司法長官が介入する事態に発展した。

掲示板型ソーシャルニュースサイト「レディット」で、これほど多くの農地を購入した理由について尋ねられたゲイツ氏は「農業部門は重要だ。より生産性の高い種子を使えば、森林破壊を避け、アフリカが直面している気候変動への対処を支援することができる」と発言した。

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