2022年7月22日、アリゾナ州共和党の候補者を支援する集会に出席したトランプ前大統領 (Mario Tama/Getty Images)

トランプ氏、CNNを提訴か 大統領選の虚偽報道めぐり

トランプ前大統領は2020年の米大統領選挙の報道をめぐり、米CNNを名誉毀損で提訴する可能性を示唆した。30日までに謝罪や撤回などの措置を取らない場合、損害賠償を請求するとしている。

トランプ氏の弁護団らは21日、CNNのクリス・リヒト新社長やデビッド・ビジランテ副社長らに宛に民事訴訟提起の意向通知を送った。そのなかで「10日以内に、前述の記事、原稿、放送が掲載されたウェブサイト出版物」などに「完全かつ公正な訂正、謝罪、撤回を発表するよう」求めた。

また、選挙の完全性に関するトランプ氏の主観的な信念に言及する際「『大嘘(Big Lie)』や『嘘』を使い続けることを直ちに中止し、停止するよう」要求した。

通知によると、CNNはトランプ氏の選挙公約を「大嘘」と表現することで、同氏をアドルフ・ヒトラーや共産主義指導者と結びつけた。CNNは2021年1月以降、こうした発言を7700回以上繰り返しており、弁護団らは数百ページにも及ぶ証拠書類を添付した。

トランプ氏27日は、自身が設立した政治活動委員会「セーブ・アメリカ」を通して声明を発表。

「2020年の不正選挙に関して圧倒的な証拠があるにもかかわらず、私を中傷し、国民を欺いた他のメディアに対しても、行動を開始する予定だ。私は真実のため、そして我が国の未来のために戦うことを決して止めない!」

トランプ氏は以前から、米国の名誉毀損法を改正し、メディア各社に対する訴訟を起こしやすくするべきだと主張してきた。

大紀元はCNNにコメントを求めたが、返答は得られていない。

(翻訳編集・山中蓮夏)

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