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ウルフ・メッシング伝記その3:ヒトラーに関する予言が的中 意のままに人々を操る超能力(下)【未解決ミステリー】

20万マルクの懸賞金

1937年、ワルシャワのある劇場において、メッシングは公衆の面前で、「もしヒトラーが東方に向かうならば、彼は死ぬだろう」と予言しました。怒り狂ったヒトラーはメッシングに懸賞金20万マルクを賭けました。

ドイツがポーランドを襲撃した後、メッシングは逃亡を考えました。しかし、20万マルクの影響力を甘く見すぎました。一般人に通報されて、逮捕されたメッシングは、地下室に閉じ込められました。逃げようと、メッシングは意識を集中させて、牢の扉を開けたドイツ兵に、念を発し、相手が牢に入ることができないように、また鍵を彼に渡すように命じます。

そしてなんと、そのドイツ兵は、素直に指示に従ったのです。このようにして、メッシングは次から次へとドイツ兵に催眠術をかけ、ついに、ポーランドを抜け出し、ソ連に逃げました。

1944年、以前メッシングを嘲笑したカナリスとヘルドルフは反ヒトラー者の改心に失敗し、処刑されました。そして1945年、ドイツの戦敗により、ナチス・ドイツは、メッシングの予言通り、10年も経たないうちに、完全に崩壊したのです。

ソ連警衛隊の防御線の突破口

メッシングの自述によると、彼はナチス脱出と同様に催眠術のおかげでソ連の警備からも逃れたと言います。

モスクワにいたある日、ソ連の秘密警察のラヴレンチー・ベリヤから深夜の食事に誘われます。彼は、ソ連のトップ、スターリン書記長の腹心で、また彼の大粛清の主要な執行者の一人です。

ラヴレンチー・ベリヤ(パブリックドメイン)

べリヤが統括している衛兵は、決断力があり、よく訓練されていました。メッシングを試すため、べリアは、催眠術を用いて、厳しく訓練された兵士たちにダンスを踊らせるという課題を出しました。

通常は、重要な国家指導者の前では、兵士たちは自由に動くことを許されません。しかし、メッシングは催眠術を用いて、簡単に兵士たちを思うがままに踊らせました。

今度、べリヤはメッシングにここから出ていくように言いました。彼らがいた場所は警備が厳重で、通行証がなければ誰も外に出れません。メッシングは通行証を持っていなかったのです。しかし、メッシングは難なく廊下を通り、庭を抜け、街に出たのです。衛兵を見てみると、皆、メッシングに敬意を表しているかのような態度でした。

長い間、ソ連の上層たちは衛兵の実力に誇りを感じていましたが、あっけなくしてメッシングにその誇りを打ち砕かれました。実は、メッシングは部屋を出てから、出会ったすべての警衛員に「私は、べリヤだ」と催眠をかけたのです。上司のべリヤの通行証を確認する者など誰もいませんでした。

べリヤからの難問を容易く乗り越えたメッシングはソビエト連邦元首、スターリンの注意を引くことに成功し、面会に招待されます。では、スターリンとの面会でメッシングはどのような秘密を明かしたのでしょうか。またそれが戦争にどのような影響をもたらしたのでしょうか。また次回、お話ししたいと思います。

(つづく)

詳しくはEPOCH TVをご覧ください。

https://www.epochtimes.jp/2022/07/112465.html

 

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