カリフォルニアの国立公園、参考写真 (Photo credit should read ROBYN BECK/AFP via Getty Images)

米国SECの新規制 米国人はCO2排出量で「追跡」されるのか

近い将来、米国人はCO2排出量データを政府に収集されるのだろうか? 米国証券取引委員会(SEC)が提案した新規制は、そのための下地だと消費者団体は考えている。

SECは3月21日、「投資家向け気候関連ディスクロージャーの強化と標準化」とする新規制を提案した。約500ページにわたる新規制は、SECの登録者(上場企業、投資顧問会社、ブローカー・ディーラーなど)に対し、温室効果ガス(GHG)排出量を含む気候関連情報の報告を求めている。

GHG排出量は、3つのスコープに分類される。スコープ1は登録者の直接的なGHG排出量、スコープ2は購入電力やその他のエネルギーによる間接的なGHG排出量。そしてスコープ3は、バリューチェーンの上流および下流の活動による間接的な排出量を指す。

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