欧州連合(EU)欧州委員会は強制労働で生産された製品の輸入などを禁止する規制案を策定した。写真は欧州旗、ベルギー・ブリュッセル、2019年4月撮影(2022年 ロイター/Yves Herman)

EU、強制労働製品を禁止へ 中国念頭に規制案策定

[ブリュッセル 9日 ロイター] – 欧州連合(EU)欧州委員会強制労働で生産された製品の輸入などを禁止する規制案を策定した。ロイターが文書を確認した。欧州議会で中国の新疆ウイグル自治区の人権問題について懸念する声が強まっていることを受けた。

ただ、欧州議会議員らが提案した内容に比べて範囲が限定的となった。

規制案は13日に公表される見通し。法律になるには欧州議会およびEU加盟国と詳細を詰める必要がある。

規制案は「製造、収穫、抽出のいずれの段階でも強制労働が使われた製品を禁止するべき」としている。

原産地が域内か域外かや分野は問わず、EU市場で販売されたか輸出されたかも関係なく、部品も含めてあらゆる種類の製品を対象にするべきとした。

しかし、強制労働が製造や加工で使われたことを証明する責任は各国当局にあり、予備調査は30営業日以内に終了する必要がある。

特定の地域で強制労働が行われているリスクや、特定製品に国家当局が課した強制労働が使われているリスクをデータベース化し、一般公開する予定。

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