バチカン、今月初めに訪中 司教任命で暫定合意を再延長へ=報道
米ボイス・オブ・アメリカ(VOA)14日付によると、キリスト教カトリックの総本山バチカン(ローマ教皇庁)の国務長官であるピエトロ・パロリン枢機卿はこのほど、バチカン代表団が今月初め中国訪問をしたと明らかにし、司教任命権を巡る中国との暫定合意を再延長する方針を示した。
バチカンと中国は2018年、中国の司教任命に関して教皇が最終的に任命することなどで暫定合意した。20年に双方は暫定合意を2年延長することを決定した。ただ、暫定合意の具体的な内容は公表されていない。
20年当時、合意延長を巡りバチカン内部からは、中国共産党政権が合意を名目に中国の地下教会の信者や司教らに対する圧力を強めるとの懸念が出た。米国のポンペオ国務長官(当時)はツイッター上で、「バチカンの道徳的権威を危険にさらす」と批判した。
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マイク・ポンペオ国務長官は9月18日、保守系宗教サイト「ファースト・シングス」」(First Things)に記事を書き、バチカン(ローマ法王庁)に対し、米国と協力して信教の自由を保護し、中国のカトリック教徒や香港の人々とともに立ち上がるよう呼びかけた。
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