ゼロコロナ政策によって景気が後退するなか、中国のPCR検査キットメーカーは大きな利益を上げた。写真はイメージ (Photo by PHILIP FONG/AFP via Getty Images)

中国PCR検査キットメーカー、上半期純利益3300億円超 「厳格な感染対策が後押し」

中国PCR検査キット製造会社10社がこのほど、中間決算報告を行った。10社の当期純利益総額は160億元(約3299億円)を上回った。いっぽう、中国上場企業4800社の約半数は減益となった。

中国メディア「一見財経」の報道によると、武漢明徳生物科技股份有限公司(以下は明徳生物)、上海蘭衛医学検疫所股份有限公司(以下は蘭衛医学)を含むPCR検査キット製造会社10社の上半期の総売上高は485億1800万元(約9996億円)で、純利益総額は162億9700万元(約3358億円)となった。明徳生物の当期純利益は前年同期比376.29%増加した。伸び率として10社のうち最も高い。

蘭衛医学も同300%以上増加した。上海市は3月末から5月下旬にかけて、約2カ月ロックダウン(都市封鎖)を実施した。封鎖期間中、市民が大規模なPCR検査を繰り返されていたことが、蘭衛医学の増益につながったとみられる。

▶ 続きを読む
関連記事
掃除機メーカー「追覓(Dreame)」傘下の新興企業が、200万基の衛星を量産する宇宙演算センター構想を掲げ、ネット上で「大ボラ吹き」と失笑を買っている。大躍進時代を彷彿とさせる過大な野心に批判が殺到中だ
日中間の緊張が続く中、中国共産党(中共)商務部は24日「日本の軍事力強化に関与した疑い」があるとして日本企業・機関20社を輸出管理リストに追加した。このうち制裁対象となった企業の一社が、SNS上で一文字だけの投稿で反応し、関心と議論を呼んだ。
日中関係が冷え込んでいるにもかかわらず、市場データと実際の消費行動は、中国の民間消費における実用主義が当局の政治的動員を上回りつつある
2026年CCTV春晩でロボット企業が集中登場、ロボットの射撃AI動画も拡散。専門家は中共の兵器化・軍民融合戦略を指摘し、軍需偏重で民生圧迫の経済構造危機を分析
中国当局は3年連続で成長目標達成を強調するが、不動産不況や企業収益の悪化、地方政府の目標引き下げといった現実は、その数字と噛み合わない。筆者は整い過ぎた統計の数字よりも、企業や地方の現場から聞こえてくる悲鳴のほうが、いまの中国経済の実態を雄弁に示していると思う