ドイツのランブレヒト国防相は、中国による軍事力増強およびロシアとの軍事演習実施について懸念を持って監視していると述べた。8月30日撮影(2022年 ロイター/Michele Tantussi)

中国の軍事力増強やロシアとの軍事演習を懸念=独国防相

[ベルリン 16日 ロイター] – ドイツのランブレヒト国防相は、中国による軍事力増強およびロシアとの軍事演習実施について懸念を持って監視していると述べた。また、インド太平洋地域におけるプレゼンスを高め、規則に基づく秩序へのコミットメントを表明した。

ロイターとのインタビューで、ドイツは現在、ウクライナ戦争を注視しているが、西バルカンやインド太平洋地域など他の地域の安全保障の動向から目を離すことはできないと指摘。侵攻はどこでも起こり得るとし、「われわれは当然ながら、中国の軍事力増強を懸念を持って監視しており、その一挙手一投足を正確に観察している」と語った。

また、ドイツが昨年、約20年ぶりに軍艦をインド太平洋地域に派遣し、8月には日米韓など17カ国が参加するオーストラリアでの合同演習に向け、軍用機13機を派遣したことを受け、ドイツは「軍事演習への参加とプレゼンスを通じて、明確なシグナルを送っている」とし、「規則に基づく秩序を順守するパートナー国の傍らにいる」とした。

その上で、各国の軍はそれぞれ独自の軍備品を有しているため、問題を特定し解決するためには各国による共同演習が必要だと強調。オーストラリアでの演習は「非常に建設的」であり、ドイツが域内のパートナー国や北大西洋条約機構(NATO)に対するコミットメントを果たし得ることを証明するものだとした。

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