9月23日、米原子力空母「ロナルド・レーガン」(写真)が率いる空母打撃群が、約4年ぶりに韓国南部・釜山の海軍基地に入港した。北朝鮮を念頭に軍事力を誇示する狙いがある。写真は釜山港に停泊しているロナルド・レーガン(2022年 ロイター/Daewoung Kim)

米空母打撃群が韓国の釜山に入港、北朝鮮抑止へ軍事力誇示

[釜山(韓国) 23日 ロイター] – 米原子力空母「ロナルド・レーガン」が率いる空母打撃群が23日、約4年ぶりに韓国南部・釜山の海軍基地に入港した。北朝鮮を念頭に軍事力を誇示する狙いがある。

空母打撃群司令官のドネリー少将は艦内で記者団に対し、今回の訪問は長い間計画されていたもので、海軍間の相互運用性を高めることなどが目的だと述べた。

北朝鮮へのシグナルについて聞かれ、「(北への)メッセージは外交官に任せている」とした上で、合同演習はいつどのような状況においても脅威に対応できる態勢を確保する狙いがあると語った。

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