安倍晋三元首相の国葬で一般献花を行う人々(王文亮/大紀元)

ご恩に報いるため…献花する人々が長蛇の列 元首相を偲ぶ声続々と

安倍晋三元首相の国葬会場となる日本武道館(東京都千代田区)近くの九段坂公園で27日午前9時半ごろ、一般向けの献花が始まった。献花者は長蛇の列をなし、静かに花を手向け、故人を偲んだ。

首相官邸の公式ツイッターによると、午後2時時点で、献花まで3時間待ちだという。17時以降の献花は不可だとし、注意喚起を行った。ツイッターでは時間延長を求める声もあがっている。

安倍晋三元首相に献花するため長い列に並ぶ人々(王文亮/大紀元)

在日米軍だったフィリップさんは「ようやく敬意を表することができたのは、とてもよかったと思う」と語り、「あまりに突然の悲劇的な出来事だけに、ようやく心の整理がついた」と現在の心境を語った。

安倍氏は「人として好きだった」という。「私が見た安倍首相は、とても面白く、彼にはある種のカリスマ性がある」とその人柄を偲んだ。

安倍氏の死後、同氏への批判が高まっていることについて「理解できない」とし、「彼は日本の一部であり、歴史の一部なのです」と評価した。

献花に訪れた台湾の留学生は、安倍氏が「日台関係、日本の国際社会での存在感向上に多大な貢献を与えた」とその功績をたたえた。

「台湾有事は日本有事という発言は一番印象深い。勇気のある政治家だと思う」と述べ、SNSなどで台湾の果物を宣伝してくれたことに感謝の意を表した。

埼玉県からやってきた男性は、安倍氏が在任中、経済を立て直したことをあげ、「国民のことを思ってくれている政治家だと思う。国民を守る政治家が増えてほしい」と述べ、ご恩に報いるために献花したという。

神奈川県の高校生は「長く首相を務めてくださったことへの感謝の気持ち」を込めて献花に訪れたと語った。友人の高校生は「日本を引っ張ってくれて、とても格好いい。演説時のユーモアも見せてくれた総理大臣だ」と偲んだ。これからの日本人は「一人ひとり、日本国民という意思をもって感謝を忘れずに生きてほしい」と話した。

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