2013年7月、スモッグが去り夕日が映る天安門広場の空。(Li Feng/Getty Images)

米専門家「中国、四分五裂の兆し」 ゼロコロナ・不動産問題などで

米専門家はこのほど、中共ウイルス(新型コロナ)の感染対策、不動産セクターの債務危機、IT企業への規制強化、人口構成について分析し、今後中国情勢が大きく混乱すると警告した。

シンクタンク、外交問題評議会のセバスチャン・マラビー上級研究員は24日、米紙ワシントン・ポストに寄稿した。同氏は、5G(次世代移動通信網)や人工知能など、テクノロジー分野で米国を追い越そうとしている経済大国の中国は「病んでいる巨人だ」とし、近年、中国の弱点がますます顕在化したとの認識を示した。

マラビー氏は、中国の今年の国内総生産(GDP)成長率について、中国政府が設定した目標「5%前後」を下回り、3%の見通しだとした。年間成長率が約8%だった十数年前と比較して、今の状況は「屈辱的」で、「権威主義体制は限界に達している」と指摘した。

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