安倍元首相の国葬でくだん坂公園に設けられた一般献花向けの献花台 (Photo by Nicolas Datiche/Pool/Getty Images)

中国船の尖閣周辺領海侵入、厳重に抗議=官房副長官

[東京 28日 ロイター] – 磯崎仁彦官房副長官は28日午前の会見で、中国海警局の船3隻が尖閣諸島周辺の領海に侵入したことを受け「誠に遺憾、受け入れられない」と述べ「外交ルートで厳重に抗議し、速やかに領海から退去するよう強く求めた」と明らかにした。

官房副長官によると、28日午前3時15分頃から中国海警局の船3隻が尖閣諸島周辺の領海に侵入、現在もとどまっている。海上保安庁の巡視船が領海からの退去要求、進路規制を実施し、漁船の安全を確保しているという。

政府は27日に行った安倍晋三元首相の国葬で、献花の際に国名や国際機関名を読み上げる「指名献花」の対象に台湾を加えた。これに中国側は反発している。

磯崎副長官は「海外からの代表団については全て指名献花を行ってもらった」とし、台湾という呼称については「これまで外交青書や外務省のホ─ムページなどで台湾との呼称を用いてきており、今回の指名献花でもこの呼称を使用した」と説明した。

国葬の参列者は4183人、一般献花は2万5889人だった。

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