冬に窓ガラスに水滴がつくのは、家の中の湿度が高すぎることを意味します。 (Shutterstock)

湿度を調節するのは温度と同じくらい重要! 理想的な湿度とは

人は湿度よりも温度を意識し、自分にとって快適な温度を知っています。 しかし、実は湿度も重要で、人の健康や家の構造、インテリアに影響を与えることがあるのです。 では、家庭内の湿度はどの程度に保つのが理想的なのでしょうか。

米ライフハッカー(Lifehacker)ネットニュースによると、家の中の湿度は、肌から家具まで、生活のすべてに影響するため、重要であるとのことです。 加湿器や除湿器の購入は、快適さだけでなく、住まいの状態や健康を維持するためにも必要です。

室内の理想的な湿度とは

米国環境保護庁によると、室内の湿度は60%以下、理想的には30〜50%に維持することが望ましいとされています。

それは、60%以上の湿度ではカビが繁殖しやすく、呼吸器系のトラブルにつながるからです。 また、家の中の湿度が高すぎると、ダニやゴキブリなどの害虫が寄ってくることもあります。

家の中の湿度が高すぎると、カビが繁殖します。 (Shutterstock)

室内の湿度が高くなる兆候

温湿度計を見るだけでなく、家庭内の湿度が高くなりすぎていないか、次のようなサインを確認することもできます。 その場合、除湿機を使って湿度を下げることを検討する必要があります。

●冬に窓ガラスに結露する水。

●断熱されていない空調ダクトの結露。

●寝室にカビが過剰に繁殖している。

●クローゼット、地下室、キッチンなどにカビが生える。

●壁の塗装のはがれやひび割れ。

●木製の家具やフローリングが腫れたり曲がったりしている。

室内湿度が低下しているサイン

以下のような兆候が見られたら、湿度が低すぎることを意味しますので、加湿器を使って湿度を上げる必要があります。

●髪に静電気が発生する。

●冬に人や物に触れた後、静電気が帯びる。

●のどがよく乾く。

●肌や目が乾燥し、かゆみがある。

●木製の家具にひび割れがある。

(翻訳編集:里見雨禾)

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