英国人夫婦がキッチンの下から希少な金貨を大量に発掘

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英国人夫婦が3年前にキッチンを改装した時、偶然にも床下から大量の歴史的金貨を発見しました。

イギリス・ノースヨークシャーのエラービー(Ellerby)村に住む、ある夫婦は、2019年7月にキッチンの床を改装していたところ、偶然にもキッチンのコンクリートの床下に、コーラ缶サイズの土器カップを見つけてしまったのです。中には、264枚の金貨が入っており、これらは地面からわずか6インチ(約15センチ)の距離にありました。

よくよく調べてみると、金貨は1610年から1727年までのもので、ジェームズ1世、チャールズ1世からジョージ1世までの時代であることが分かりました。

実際に見つかった土器カップの写真はこちら

その後、すぐにロンドンのスピンクスオークションズ(Spink & Son)に連絡し、専門家が自宅を訪れて金貨の鑑定を行いました。

競売人のグレゴリー・エドモンド(Gregory Edmund)は、これは非常に重要な発見であり、英国考古学では他に類を見ない特別な宝物であり、「英国考古学史上最大の発見の一つ」だと述べました。
 
スピンクスオークションズによると、金貨の中には1727年という遅い時期に鋳造されたものもあり、つまり300年未満の財宝であることから、1996年にイギリスで制定された財宝法(Treasure Act)では「重要文化財」とは見なされないとのことです。 夫婦二人は、そのほとんどを残すことができたのです。 唯一の例外はブラジルの特殊な金貨で、その希少性から同博物館が保管する予定です。 

今回のオークションで最も目を引くのは、1720年のジョージ1世ギニア金貨で、鋳造ミスにより、國王の頭像がなく、2つの同じ裏面デザインがあり、最大4,000ポンド(約67万円)の価値があるとされています。1675年のチャールズ2世ギニア金貨は、表面にスペルミスがあり、国王のラテン語の名前が、正しいスペルはCAROLVSであるのに、誤ってCRAOLVSとなっており、1,500ポンド(約25万円)の価格がつくと推定されています。

調査の結果、この金貨は16世紀から18世紀にかけて木材、鉄鉱石、石炭を輸出入していた有力者ファーンリー・マイスター家のものであることが判明しました。 この金貨は、ジョセフ・ファーンリー(Joseph Fernley)氏と妻サラ・マイスター(Sarah Maister)氏が存命中に収集したものです。

ファーンリー氏は1725年に亡くなり、未亡人は生涯エラービー(イギリス)にいて、1745年に80歳でこの世を去りました。 夫妻の死後、家族は徐々に減っていったので、この金貨が回収されなかったのでしょう。

「夫妻は、当時できたばかりのイングランド銀行を明らかに信頼していなかった」「イギリス内戦やそれ以前にさかのぼる硬貨を数多く保有していたからだ」とオークション会社は述べています。