しし座にある合体しつつある2つの銀河「VV 689」(NASA)

NASA:衝突する二つの銀河「まるで天使の翼のよう」

アメリカ航空宇宙局(NASA)によると、2つの銀河「VV 689」が衝突し、合体している様子をハッブル宇宙望遠鏡が捉えました。その様子が巨大な翼に似ていることから、「エンジェルウイング(天使の翼)」と呼ばれています。

この画像は、2つの銀河が実際に衝突しているところで、交互作用により、VV-689はほぼ左右対称となり、巨大な銀河の翼のような光景を作り出しました。

「天使の翼」に加えて、NASAはまた、ハッブル宇宙望遠鏡によって捉えられた他の合併中の銀河の写真も公開しました。この互いに作用し合っている2つの銀河は、「Arp143」と呼ばれています。

合体しつつある2つの銀河「Arp143」(NASA)

「Arp143」には、青く輝き、捻じれた渦巻銀河「NGC2445」(右)と、少し暗めの銀河「NGC2444」(左)が含まれています。

天文学者は、この2つの銀河が相互作用した結果、NGC2445で「スター・バースト」(大質量の恒星が短期間に数多く誕生する現象)を起こしています。星が形成される時に必要なエネルギーが豊富に含まれているため、多くの恒星が誕生することができるのです。

しかし、「NGC2445」はまだ「NGC2444」の重力の影響を受けているため、この2つの銀河は綱引きのように作用しています。しかし勝者は「NGC2444」でしょう。「NGC2445」から、ガスや星を吸い込んでいるのが画像から分かります。

関連記事
米航空宇宙局(NASA)は12日、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が撮影したさらなる映像を公開した。前日にはバイ […]
[ワシントン 30日 ロイター] – 中国のロケット「長征5号B」が31日、大気圏再突入後も大きな […]
2022年9月26日のワールドニュースをお伝えします。 ・安倍元首相の銅像 台湾で除幕式・NASA研究員 中共 […]
アメリカ航空宇宙局(NASA)は、火星の衛星が太陽の前を通過する際に観測された、独特な日食の様子を撮影しました。
米航空宇宙局(NASA)は24日、16人の専門家で構成される調査チームでUFO(未確認飛行物体)に関する調査を […]