マリコパ郡選挙管理委員会のビル・ゲイツ委員長は記者会見で謝罪した (Photo by OLIVIER TOURON/AFP via Getty Images)

米中間選挙、接戦州で投票機トラブル 選挙管理委が謝罪

中間選挙で接戦が繰り広げられているアリゾナ州マリコパ郡では投票用の機械にトラブルが発生し、選挙管理委員会の責任者が謝罪した。同州の上院議員選では共和・民主両候補の得票率が拮抗している。

マリコパ郡では選挙当日、223の投票所のうち、約60か所で投票用紙のプリンターに機械トラブルが発生した。当局によると、当日に投票した有権者の約7%、およそ1万7000人が影響を受けた。

マリコパ郡選挙管理委員会のビル・ゲーツ委員長は9日の会見でトラブルについて謝罪し、有権者が投じた票はすべてカウントされると強調した。選挙前に行った機械テストで問題はなかったという。

そのうえでゲーツ氏は、すべての合法的な投票を数え、発生したトラブルの根本的な原因を突き止め、再発防止に努めていく考えを示した。

同州では2020年の米大統領選の際、共和党が票の数え直しを求めた経緯がある。ゲーツ氏は有権者の投票が妨げられていないとして、「誰も権利を剥奪されていない…これは詐欺を示すものではない」と強調した。

9日時点でマリコパ郡には未集計の投票用紙がおよそ40万以上残されている。開票作業の明確な期限は明らかになっていないものの、当局は11日までに95%以上の開票を完了させるとした。

地元当局によれば、票用紙を機械で読み込めなくても全て集計する。また機械トラブルの影響で、アリゾナ州全体の集計作業は13日まで長引く見通しであることを明らかにした。

関連記事
米国の中間選挙後に行われた複数の世論調査で、いずれもトランプ前大統領が2024年米大統領選挙の共和党候補の首位 […]
米共和党は2022年中間選挙で下院過半数獲得は確定したものの上院の奪還は果たせなかった。上院議員からは「古さを […]
米国の中間選挙では、共和党が下院の過半数に必要な218議席を獲得し、4年ぶりに多数派を奪還した。上院は依然民主 […]
米共和党下院議員団は15日、来年1月の次期下院議長選の共和党候補にマッカーシー院内総務を選出した。獲得票は18 […]
開票が続く米中間選挙では14日、下院で共和党が217議席を獲得し、過半数の218議席まであと1議席に迫った。ニ […]