迎撃ミサイルを発射する護衛艦「まや」(海上自衛隊提供)

海自最新鋭護衛艦、弾道ミサイル迎撃試験に成功

海上自衛隊は21日、米ハワイ沖で最新鋭イージス艦「まや」と「はぐろ」の性能試験を行い、標的ミサイルの破壊に成功したと発表した。日米共同開発の迎撃ミサイル「SM3ブロック2A」を海自護衛艦が発射するのは初めて。

SM3ブロック2Aは従来型よりも射程が伸び、通常よりも高い軌道(ロフテッド軌道)で飛来する弾道ミサイルへの対処能力が向上している。防衛省は試験後「我が国防衛政策の重要な一部となっている弾道ミサイル防衛(BMD)の信頼性の向上に大きく寄与し、重要な意義を持つと考えている」とコメントした。

試験では、米ハワイ州の太平洋ミサイル射場から発射した模擬弾道ミサイルを海自護衛艦が迎撃する形で行われた。護衛艦「まや」は「SM3ブロック2A」、「はぐろ」は「SM-3ブロック1B」を発射し、いずれも大気圏外で命中させた。2隻の護衛艦が連携して弾道ミサイルを迎撃する機能も確認した。

視察する小野田紀美防衛政務官(海上自衛隊)
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