9月、湖北省武漢の町を背景に、乾燥した大地が広がる揚子江(Photo by STR/AFP via Getty Images)

中国の「石炭発電熱」で高まる有害汚染物質に対する懸念

11月にエジプトで世界の指導者が集結して気候会議が行われたのをよそに、中国で記録的な干ばつが続き、二酸化炭素排出量や水供給の窮状への影響に対する懸念が高まっている。

すでに最大の二酸化炭素排出国であり、世界全体の年間排出量のおよそ3分の1を占める中国は、メコン川や長江などの主要河川の水力発電施設の出力低下を補うため、石炭火力発電所の増産を余儀なくされていると中国当局者は認めている。

「電力需要の継続的な増加と季節的要因による水力発電能力の不足で、石炭供給の必要性が高まった」と国家開発改革委員会の関係者は2022年8月に国営のグローバル・タイムズ紙に認めた。

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