ウクライナに駐留するロシア軍の強化に向け、ロシアの民間軍事会社ワグネル・グループが北朝鮮から兵器を納入したと米政府高官が22日に述べた。写真は11月4日、ロシア第2の都市サンクトペテルブルクに開設された、ワグネルの創設者プリゴジン氏が進める「PMCワグネル・センター」のオフィス(2022年 ロイター/Igor Russak)

EXCLUSIVE-ロシア民間軍事会社、北朝鮮から兵器納入=米政府高官

[ワシントン 22日 ロイター] – ウクライナに駐留するロシア軍の強化に向け、ロシアの民間軍事会社ワグネル・グループが北朝鮮から兵器を納入したと米政府高官が22日に述べた。

高官は匿名で「北朝鮮がワグネルへの最初の兵器納入を完了し、ワグネルが代金を支払ったことが確認された。北朝鮮は先月、ワグネル向けに歩兵用ロケットとミサイルをロシアに供給した」と指摘。ウクライナでの戦局を変える規模ではないが、「北朝鮮がワグネルへの軍装備品の追加供給を計画していることを懸念している」と述べた。

米当局者は、北朝鮮による兵器供給は国連安保理決議に直接違反するとみており、安保理に提起する予定。専門家によると、北朝鮮は地球上のほぼ全ての場所を攻撃できる弾道ミサイルのほか、短距離の兵器も製造しているという。

ワグネルの創設者、エフゲニー・プリゴジン氏は声明で「北朝鮮が長い間、ロシアに兵器を供給していないことは誰もが知っている。そのような取り組みがなされたことはない」とし、疑惑を否定した。

米政府は21日、ワグネルに対し技術輸出規制を新たに課すと発表。ワグネルはロシアのウクライナ侵攻で役割を果たしているとされ、米政府は一段の供給制限を狙う。

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