チベット密教僧の「虹化」現象(大紀元)

チベットの不思議な現象(2)チベット密教僧の「虹化」現象【未解決ミステリー】

チベットは神秘に満ちた場所で、最も不思議とされている現象が、ラマ僧が入寂(にゅうじゃく)するときに人体が虹化(こうか)することです。

「虹化」現象とは、密教で悟りを開いたラマ僧が入寂する際、肉身が虹に化していく現象です。

この現象はラマ僧の修煉の境地によっても異なる現れがあります。

虹化を目撃した中共の幹部たち

張国華(ちょう こっか)は中共軍の元高級将官で、1950年にチベット自治区の党委員会書記を務め、多くのラマ僧と知り合いました。

1952年、チベットにはソナンランジェというラマ僧がいました。ある日、死を悟ったソナンランジェは、張国華に寺に来るよう伝えました。

ソナンランジェは正堂の真ん中に座り、その周りを寺院内のすべてのラマ僧が囲んでいます。

すると、ソナンランジェは座禅したまま宙に浮かび上がり、青天の霹靂のような大きな音とともに、その身体が徐々に虹と化し、跡形もなく消えてしまいました。

この光景を見た張国華とその部下たちは唖然としたまま立ち尽くしました。

ソナンランジェの虹化現象は、いわば最高の境地の「正等虹化」というもので、入寂して虹化する際、肉身がそのまま虹となって浄土に飛び入(い)るというものです。

この他に、「現前(げんぜん)虹化」も存在します。ラマ僧が入寂した後、知恵の火が現れて肉身を焼き、虹色の光の身体を成就することを指します。この時、虹色の光、地震、彩雲(さいうん)などの瑞相(ずいそう)が現れたり、体が小さくなり、鉄のように硬くなることもあれば、髪、爪、仏舎利(ぶっしゃり)などが残り、非常に不思議な香りが漂うこともあり、時には何も残らないこともあります。

チベット人による「虹化」の目撃者たち

他にも異なった形の虹化現象を起こしたラマ僧もいます

ドゥンジョム法王のもとで仏法を学び、仏学博士(ぶつがくはかせ)に相当する称号「ケンポ」の名(な)を授与されたラマ・アジェン・ケンポは、扉や窓からではなく、壁を通過して部屋を出入りしているところを何度も目撃されています。

1998年8月下旬、アジェン・ケンポが籠(こも)っていた部屋の周りで多くの神秘的なことが起こりました。例えば、どこからともなく真っ白な小鳥が飛んできては、非常に人懐っこく、あちこちを飛び回ったり、アジェン・ケンポの瞑想室から非常に美しい女性の歌声が聞こえたり、また、色とりどりの光が現れて空に伸びていくのを多くの人が目撃しました。

同月末、アジェン・ケンポは静かに息を引き取りました。

弟子たちがチベット仏教の儀式に従ってアジェン・ケンポの衣服を整えている時、なんと老いたアジェン・ケンポがまるで青年のように若返ったのです。

それから、アジェン・ケンポの身体が日に日に縮んでいき、5~6日後には、小鳥サイズになりました。8日目の朝、なんと、アジェン・ケンポの身体が消え、生身の体が完全に虹化しました。

虹化現象は700年前から続いており、その人数は10万人にものぼるといいます。この現象は未だに解明されていません。

修煉界では、人体が修煉を通じて最高の境地に達した時、細胞は高エネルギー物質で満たされ、人間界の物質の制約を受けなくなると考えられています。そのためなのか、後世に語り継がれるように神の奇跡は絶えず現れています。

(つづく)

詳しくはEPOCH TVをご覧ください。

https://www.epochtimes.jp/2022/12/126952.html

関連記事
師父は手紙の中で、いかに障碍を転じて益とするか、いかに好ましくない状況を転じて好ましいものとするか、そして功徳を増す口訣を書いていた。師父は手紙の中で、現在は品質の良い食べ物を
「見るな!見て何が面白いんだ!シャアツェのバイツォンヤンの婆さんが悪魔みたいな餓鬼を生みやがって。餓えても死なない『悪魔のミラ』とは、あいつのことだ。大方そんなことだ。いいか、
中国当局は最近、カンゼ・チベット族自治州にある巨大仏像を強制的に取り壊し、地元の僧侶とチベット住民に立ち合いを強要した。米国営放送ラジオ・フリー・アジア(RFA)が4日報じた。
ラプラン寺は、弥勒菩薩を強く信仰していますが、弥勒菩薩は本当に未来を司る宇宙の主(ぬし)なのでしょうか?
チベット仏教には「生き仏」が存在します。一定の成果を出した密教修行者は来世の生まれ変わる場所を自ら選ぶことができ、円満成就するまで修行を続けるのです。本来の「修行者」が亡くなった後、寺院は様々な儀式を通じて、生き仏が入寂(亡くなること:にゅうじゃく)した後に生まれた子供を探し出します。そして、その中から先代の生き仏の生まれ変わりの子どもとして選び出します。