台湾の蔡英文総統(写真)は1日、新型コロナウィルス感染拡大への対応で中国に「必要な援助」を提供すると用意があるとしたが、台湾付近での中国の軍事行動は平和と安定に有益ではないと述べた。2022年12月撮影(2023年 ロイター/Ann Wang)

台湾総統「コロナ急拡大の中国に支援の用意」、軍事行動に牽制

[台北 1日 ロイター] – 台湾の蔡英文総統は1日、新型コロナウィルス感染拡大への対応で中国に「必要な援助」を提供すると用意があるとしたが、台湾付近での中国の軍事行動は平和と安定に有益ではないと述べた。

総統は新年の所感で、コロナ感染が急拡大している中国について「人道的見地から必要性がある限り、必要な支援を行う意向だ」と述べたが、詳細は明らかにしなかった。

また、中国との対話を改めて呼びかけ、問題解決のために戦争は選択肢にないと述べた。

中国の習近平国家主席は31日夜、新年の辞で台湾海峡の両岸の人々は「同じ家族の一員」だと短く言及、台湾を支配下に置く点には触れなかった。

蔡総統は記者団の質問に対し、主席の「より穏やかな」発言に留意するとした上で、「人民解放軍の台湾付近での軍事行動は、海峡を挟んだ関係や地域の平和と安定に全く寄与しないことを指摘したい」と語った。

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