米下院は7日未明、共和党のマッカーシー院内総務(57)を議長に選出した。党内の保守強硬派に大きく譲歩し、15回目の投票でようやく決着した。議長席のマッカーシー氏。(2023年 ロイター/Evelyn Hockstein)

米下院議長に共和マッカーシー氏、15回目で決着 議会運営難しく

[ワシントン 7日 ロイター] – 米下院は7日未明、共和党のマッカーシー院内総務(57)を議長に選出した。党内の保守強硬派に大きく譲歩し、15回目の投票でようやく決着した。

160年ぶりの深刻な議会の機能不全に終止符が打たれたが、党内の亀裂や今後の議会運営の難しさも浮き彫りになった。

マッカーシー氏は216票対212票で選出された。得票数は下院の過半数を下回ったものの、同氏の議長選出に反対する共和6議員が別の候補にも投票せずに留保したため選出が決まった。

マッカーシー氏は反対派の翻意を促すため、議員がいつでも議長解任を求められるようにするなど保守強硬派の要求に応じる結果となり、政府予算など重要法案を通過させる上で議長としての権限が弱まることになる。

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