2023年は世界的な水不足…サプライチェーン混乱も=米調査会社
国際情勢のリスク分析を行う米調査会社ユーラシア・グループは3日、2023年の世界の「10大リスク」をまとめた報告書を発表し、10位に「世界的な水不足問題」を挙げた。2023 年には、河川で最低水位を記録し、世界の企業の3分の 2が事業やサプライチェーンにおいて重大な水リスクに直面すると指摘した。
報告書では、1980 年代から急激に増加している水関連の紛争が、2023 年にはピークに達し、中東とアフリカが最も影響を受けると予測。水不足による、中東からの難民流出が北アフリカの経済見通しを脅かし、食糧価格を押し上げることによってアフリカの角の食糧不安は増大すると述べた。
米国では、2023 年に行われる取水制限で農家が収穫不良に直面すると分析した。米国の政策担当者は、発電、給水、食糧生産といった問題に追われるとしている。
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