2月21日、台湾の蔡英文総統(写真)は、米国との軍事関係を強化しているとし、「独裁的な拡張主義」に対処するため、さらに緊密に米国などの友好国と協力していく考えを表明した。写真は台湾の台北で15日撮影(2023年 ロイター/I-Hwa Cheng)

台湾総統、米議員団と会談 「軍事交流を強化」

[台北 21日 ロイター] – 台湾の蔡英文総統は21日、米国との軍事関係を強化しているとし、「独裁的な拡張主義」に対処するため、さらに緊密に米国などの友好国と協力していく考えを表明した。台湾を訪問している米議員団に語った。

蔡氏は総統府で議員らと会い、「台湾と米国は引き続き軍事交流を強化している。台湾は今後、米国や他の民主的パートナーとさらに積極的に協力し、独裁的な拡張主義や気候変動といった世界的な課題に立ち向かう」と述べた。詳細は明らかにしなかった。

関係筋によると、米国防総省のマイケル・チェイス副次官補(中国担当)が先週、台湾を訪問した。ただ、同氏がまだ滞在中かどうかは不明。

下院中国特別委員会のメンバーで超党派議員団を率いるロー・カンナ氏は、安全保障と経済関係の両方を強化するために訪問したと蔡氏に伝えた。

「シリコンバレーの選出議員として、私は特に張忠謀(モリス・チャン)氏にお会いできたことを感謝する」と述べ、半導体受託生産世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の創業者に言及。「技術面での経済的パートナーシップ、そして軍事・防衛面でのパートナーシップをどのように構築していくことができるかだ」と語った。

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