中国の脅威に取り組むために立ち上げられた米議会下院の特別委員会が28日、人権問題に焦点を当てた最初の公聴会を開いた。写真は特別委員会を率いる共和党のマイク・ギャラガー議員。2月7日、ワシントンで撮影(2023年 ロイター/Elizabeth Frantz)

米下院の中国特別委が初の公聴会、「存在の闘い」と危機感

[ワシントン 28日 ロイター] – 中国の脅威に取り組むために立ち上げられた米議会下院の特別委員会が28日、人権問題に焦点を当てた最初の公聴会を開いた。

特別委員会を率いる共和党のマイク・ギャラガー議員は公聴会の冒頭で「これは礼儀正しいテニス試合ではない。21世紀の生活がどのようになるかという存在に関わる闘いだ。最も基本的な自由が危機にさらされている」と述べた。

委員会の民主党トップ、ラジャ・クリシュナムルティ議員は「過去30年間、民主党も共和党も中国共産党を過小評価していた。貿易と投資が必然的にインド太平洋の民主化と安全保障の強化につながると考えていた。だが、むしろその逆が起きた」と説明した。

この日の公聴会では、トランプ前政権で国家安全保障担当の大統領補佐官だったH・R・マクマスター氏のほか、副補佐官を務め、中国への強硬姿勢で知られるマット・ポッティンジャー氏など4人が証言した。

ポッティンジャー氏は、中国の習近平指導者の「民主的な西側と自由主義的な国際秩序に対する深い敵対心」に米国は決してだまされてはならないと強調した。

また、委員会が米国内の中国系アメリカ人に対する偏見と差別に立ち向かい、彼らを保護する必要があるとも主張した。

共和党のマッカーシー下院議長は就任直後、中国問題に焦点を当てる特別委員会の設置を表明していた。委員会は共和党13名、民主党11名で構成され、法案は作成しないが、米中間の問題について注意喚起を促し、法案への提言を行う。

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