3月1日、カナダの2019年と21年の総選挙に中国が干渉したとされる疑惑を巡り、カナダの野党勢力は議会委員会で、外国、特に中国が干渉した疑いについて広範かつ開かれた調査を行うよう求める動議を提出した。写真はカナダのトルドー首相。オタワで1月撮影(2023年 ロイター/Blair Gable)

中国のカナダ総選挙干渉疑惑、野党が広範な調査を要求

[オタワ 1日 ロイター] – カナダの2019年と21年の総選挙に中国が干渉したとされる疑惑を巡り、カナダの野党勢力は1日の議会委員会で、外国、特に中国が干渉した疑いについて広範かつ開かれた調査を行うよう求める動議を提出した。

野党は調査を独立した形で実施し、責任者は連邦議会に議席を持つ全政党の合意で選出するよう要求した。

保守党のポワリエーヴル党首はオタワで記者会見し、「中国の権威主義的な政府が何をしたのか、それを認識していた政党があったのかどうか、を正確に知りたい」と述べた。

動議を提出した新民主党はトルドー首相の少数派政権を支持している。

トルドー氏は、中国がカナダの選挙に干渉しようとしたことは認めているが、19年と21年の投票結果が変更されることはないとして、広範な調査の要求を拒んでいる。

トルドー氏は1日、公開調査を支持するかどうか改めて問われたが質問には答えず、政府はカナダの民主主義と選挙を守るために必要なことを続けると述べた。

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