米委が連携し法執行か マドゥロ親信の実業家を逮捕

2026/02/06
更新: 2026/02/06

アメリカ政府当局者らによると、2月4日未明、ベネズエラの治安部隊が首都カラカスでマドゥロ氏と関係が深い実業家のアレックス・サボとラウル・ゴリンの2人を拘束した。

ロイターによれば、この拘束はベネズエラ単独の判断ではなく、アメリカと事前に調整したうえで行われたものだったという。アメリカ政府当局者は、サボは数日以内にアメリカへ身柄を引き渡す見通しだとした。

今回の拘束は、マドゥロ氏がアメリカ軍に拘束されてから約1か月後に行われた。ロドリゲス暫定大統領の就任後、アメリカとベネズエラの法執行分野での協力が急速に進んでおり、今回の動きはその象徴的な事例と受け止められている。

ロドリゲス氏は政権を引き継いで以降、アメリカとの関係改善に前向きな姿勢を示してきた。原油の対米輸出を再開したほか、アメリカ企業の投資を呼び込むため、国内法の改正にも踏み切っている。アメリカ政府関係者は、ロドリゲス氏が現在、ベネズエラの法執行を事実上掌握しており、今回の拘束も主導的に関与した重要な判断だったと明かした。

今回拘束されたサボはコロンビア出身で、当初は繊維業や建設業で成功を収めた実業家だったが、マドゥロ政権下で政府の主要事業を取り仕切る存在となった。食料配給計画や低価格住宅建設事業など、複数の中核プロジェクトに関与していたとされる。

一方、サボは以前からアメリカ司法当局の捜査対象となっていた。政府契約を通じて最大で3億5千万ドル規模の資金洗浄に関与したとして起訴され、2020年にアフリカで拘束され、翌年にアメリカへ引き渡された。2023年に身柄交換によりベネズエラへ戻った。帰国後はマドゥロ氏によって民族英雄として遇され、工業相に任命されていた。しかし先月、ロドリゲス氏によって解任された。

もう一人のゴリンは、ベネズエラのテレビ局グロボビシオンの経営者で、2017年にアメリカで資金洗浄の疑いで起訴され、指名手配されている。

一方、今回の拘束について、サボの弁護士は事実ではないと否定し、本人が近く公に説明すると主張している。また、ゴリン側の関係者は、ゴリンは4日夜にすでに釈放されたと述べた。

ベネズエラ政府は慎重な対応を取っている。国会議長で、ロドリゲス氏の兄であるホルヘ・ロドリゲス氏は、記者会見でこの件について問われた際、担当外だとして明言を避けた。

アメリカ司法当局とホワイトハウスは、今回の合同拘束について、現時点で正式なコメントは出していない。