英政府は3月16日、中国系動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」を公用携帯端末で利用することを即時禁止すると発表した。2022年8月撮影(2023年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)

英政府もTikTok利用禁止、中国への情報流出懸念

[ロンドン 16日 ロイター] – 英政府は16日、中国系動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」を公用携帯端末で利用することを即時禁止すると発表した。

西側諸国の間では、TikTokの利用者情報が中国親会社を通じて中国政府によって不正入手されることへの懸念が強まっており、既に米国とカナダ、ベルギー、欧州連合(EU)がTikTokの公的利用を禁じている。

オリバー・ダウデン英内閣府担当相は「機密にかかわる政府情報を守ることを最優先しなければならないので、われわれは本日、このアプリを公用端末で使うのを禁止する」と述べた。

英政府は、さまざまなソーシャルメディアアプリで政府データが脆弱性にさらされて重要情報が入手・利用される危険性に関して、国家サイバーセキュリティーセンターに検討するよう要請していた。

ダウデン氏は、今回の禁止措置はサイバーセキュリティー専門家の助言に基づいており、リスク対応として思慮深い方法だと強調した。

関連記事
スペイン国家警察は24日、トレド県で偽2ユーロ硬貨製造工場を摘発したと発表した。この工場は主に中国人グループが運営しており、スペイン国内で約10万枚、欧州全体で約40万枚の偽硬貨を流通させていた。過去10年間に欧州最大規模の通貨偽造の犯罪だという。
米英豪3カ国による安全保障枠組み「AUKUS(オーカス)」が、日本以外の国々とも協力を拡大する方針であることが分かった。米国務省のボニー・ジェンキンス軍備管理・国際安全保障担当次官が24日、ワシントンで記者団に明らかにした。
ドイツの情報機関「連邦憲法擁護庁(BfV)」は4月24日、中国共産党による産業スパイに警戒し、甘く見たり過度に依存したりしないよう企業に警告した。ドイツ政府は企業に対し、中国に対するリスクの露出を減らすよう呼びかけているが、評論家らは多くの企業が長期的な戦略よりも短期的な利益を優先していると指摘している。
アメリカのマイク・ジョンソン下院議長が中国共産党首魁の習近平、ロシアのプーチン大統領、そしてイランを「悪の枢軸」と呼んだことに対し、在米中国共産党大使館の報道官はメディアの取材で不満を示した。
[ベルリン 18日 ロイター] – ドイツ当局は18日、米軍施設などへの破壊工作を計画した疑いでド […]