ドイツのドブリント内相は9日、ドイツが国外からの「ハイブリッド戦」に日常的にさらされているとの認識を示した。ライプチヒ・ハレ空港では4日夜、爆発物を搭載した無人機が確認され、航空便の運航が一時停止するなど混乱が生じた。
ドブリント氏は独紙ビルト・アム・ゾンタークのインタビューで「戦争状態にはないが、毎日『ハイブリッド戦』の標的になっている」と述べた。外国勢力によるスパイ活動や破壊工作、サイバー攻撃、秘密工作が「持続的な現実」になっていると指摘。ドイツ国内で恐怖をあおり、政治や社会に影響を及ぼそうとする動きがあると警戒感を示した。
4日の無人機事件では、爆発物を搭載したとみられる無人機の確認を受け、航空便が一時停止し、一部の航空機が目的地を変更した。ドブリント氏は「ハイブリッド攻撃のシナリオ」と位置付け、外国勢力が関与した可能性を示唆した。
ドイツ議員の一部はロシア政府の関与を疑っている。これに対し、ロシアの在ベルリン大使館は7日、証拠のないロシアへの非難だとして反発した。
無人機を巡る事案は相次いでいる。ドイツ軍は8日、6日夜に西部ノルトライン・ウェストファーレン州メーヒェニヒの軍事基地上空で2機の無人機を確認したと発表した。軍警察が現場に派遣され、捜査は地元警察に引き継がれた。軍側は詳しい状況を明らかにしていない。
ドイツメディアによると、同基地には軍事装備や予備部品を保管する地下施設があり、米国製の防空システム「パトリオット」の整備を担う要員の拠点にもなっているという。
ドブリント氏は、無人機を巡る新たな脅威に対応するため、ドイツ政府が関連研究を拡大していると強調した。
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