台湾総統府は21日、蔡英文総統が中米歴訪の途中に米国に立ち寄ると発表した。1月撮影(2023年 ロイター/Carlos Garcia Rawlins)

台湾総統、中米訪問で米国を経由 中国「米に厳重抗議」

[台北/ワシントン 21日 ロイター] – 台湾総統府は21日、蔡英文総統が中米歴訪の途中に米国に立ち寄ると発表した。ケビン・マッカーシー米下院議長との会談予定は確認しなかった。

総統府報道官は、蔡総統が29日に台北を出発しグアテマラとベリーズを訪問し4月7日に戻ると述べた。外遊中、ニューヨークとロサンゼルスに立ち寄るとした。

マッカーシー氏との会談について質問された外交部(外務省)高官は、米国立ち寄りの詳細は、調整が完了した時点で明らかにすると述べた。

中国外務省の汪文斌報道官は会見で、米台当局者のいかなる接触にも強く反対するとし、すでに米政府に「厳重な抗議」をした明らかにした。

さらに「台湾当局には、台湾独立の突破口はなく、外部勢力と結託して独立を求め挑発しようとする幻想は失敗する運命にあることを再度警告する」と述べた。

台湾当局の発表直前、米政権高官は、蔡氏の米国立ち寄りは標準的な慣行であり、中国はそれを台湾への抑圧的行動の口実にすべきでないと述べた。

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