世界の石炭火力発電新規事業における中国の割合は、2022年末時点で発電容量ベースで全体の3分の2以上を占めた。写真は2021年10月、上海で撮影(2023年 ロイター/Aly Song)

世界の新規石炭発電事業、中国が3分の2占める=調査

[シンガポール 6日 ロイター] – 世界の石炭火力発電新規事業における中国の割合は、2022年末時点で発電容量ベースで全体の3分の2以上を占めた。米調査団体グローバル・エナジー・モニターが6日、調査報告を発表した。

世界各国で計画または進行中の事業の発電容量は昨年537ギガワット(GW)と前年の479GWから増加し、中国が全体の68%を占めた。

グローバル・エナジーの担当者は「新たな石炭事業が増えれば増えるほど、(温暖化ガスの)削減に向けた取り組みが急務になる」とし、「現状では石炭事業からの脱却ペースは気候変動がもたらす混乱を回避するのに十分でない」と指摘した。

中国を除くと昨年提案された新規事業の発電容量は20%減少し、欧州連合(EU)と北米では新規事業がなかった。インドの新規事業の発電容量は60.5GW、インドネシアは26GWだった。

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