4月10日、欧州連合(EU)は、中国軍による台湾周辺での軍事演習に懸念を表明した。写真は同日、北京のレストランのモニターに映された中国軍の演習を伝えるニュース映像(2023年 ロイター/Tingshu Wang)

EU、中国軍の台湾周辺での演習に懸念 自制呼びかけ

[ブリュッセル 10日 ロイター] – 欧州連合(EU)は10日、中国軍による台湾周辺での軍事演習に懸念を表明した。台湾の地位は武力によって変更されるべきではなく、エスカレーションや偶発的な出来事、武力の行使は世界的に大きな影響を及ぼすと訴えた。

欧州委員会のマスラリ報道官は「(中国軍機による)台湾の防空識別圏への侵入や(事実上の中台境界線である)中間線の越境など、台湾海峡および台湾周辺における人民解放軍の軍事活動の激化にわれわれは懸念を抱いている」と述べた。

「現状を一方的に、あるいは武力によって変えてはならない」とし「エスカレーションや偶発的な出来事、武力行使によって台湾海峡が不安定になれば、地域や世界に大きな経済上、安全保障上の影響が及ぶことになる」と指摘した。

「自制心を発揮することが重要で、有意義で開かれた対話を通じて緊張は解決されるべきだ。EUと加盟国はこの地域の平和と安定を維持するための取り組みを引き続き支援していく」と述べた。

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