4月17日、EUの議員らは、チャットGPTのような高度なAIシステムの開発が予想以上に早く進んでいるとして、その開発を制御する対策を議論する首脳会議の開催を呼びかけた。写真はEUの旗。ブリュッセルで2020年6月撮影(2023年 ロイター/Yves Herman)

「非常に強力な」AI制御へ首脳会議開催を、EU議員が要請

[ロンドン/ストックホルム 17日 ロイター] – 欧州連合(EU)の議員らは17日、チャットGPTのような高度な人工知能(AI)システムの開発が予想以上に早く進んでいるとして、その開発を制御する対策を議論する首脳会議の開催を呼びかけた。

この技術に関するEUの法律制定に向け取り組んでいる12人の欧州議会議員が、バイデン米大統領とフォンデアライエン欧州委員長に会議招集を要請し、AI企業はより責任を持つべきだと指摘した。

AIを巡っては、米実業家イーロン・マスク氏や専門家、業界幹部らが今年3月に公開書簡で、チャットGPTの最新版言語モデル「GPT─4」を上回るシステムの開発を6カ月間停止するよう求めている。

EUの議員らは、この書簡の一部には過度にリスクを強調するような記述があり同意できないとした上で「強力なAIの急速な進化に伴い、重要な政治的行動が必要になっているという書簡の核心的なメッセージには同意する」としている。

フォンデアライエン委員長の報道官は、現時点でコメント要請に応じていない。

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