「ほうれんそう」は、西域から来たものです。西洋では野菜の王とされており、現代人は鉄分補給の天然良薬として称賛しています(mao / PIXTA)

『ほうれん草』は、肝を養い、血を補い、腸を潤し、便秘を解消する西洋野菜の王

「ほうれんそう」の漢字の表記は「菠薐草」、「菠薐」は昔のペルシア(今のイラン)をさしており、西域から来たものです。西洋では野菜の王とされており、現代人は鉄分補給の天然良薬として称賛しています。

一方、「ほうれん草は鉄分補給の効果に期待できない」「人体が吸収できる鉄分は少量であり、効果を発揮できない」という理由で否定的な声もあります。いったいどちらの主張が正しいのでしょうか? 中国伝統医学(中医学)からその疑問に答えましょう。

歴代の中医学の古典では、ほうれん草は血管を通し、肝を養い、血を補い、酒を解いて毒を取り除くとされています。また、胃腸の熱邪を除き、腸を潤し便通を良くします。

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