5月21日 主要7カ国首脳会議(G7広島サミット)はウクライナのゼレンスキー大統領が対面参加する形で最終日の討議が始まった。写真は協議前、G7首脳らと並んで撮影に臨むゼレンスキー氏(中央)。5月21日、広島市で撮影(2023年 代表撮影)

ゼレンスキー大統領、ウクライナ情勢の討議に参加 G7サミット最終日

広島市 21日 ロイター] – 主要7カ国首脳会議(G7広島サミット)は21日、ウクライナゼレンスキー大統領が対面参加する形で最終日の討議が始まった。ゼレンスキー氏からロシアの侵略を受ける同国の現状を直接聞き、G7が一致して支援し続けることを改めて確認する見通し。

ゼレンスキー氏は、議長を務める岸田文雄首相やバイデン米大統領らG7首脳と並んで写真を撮影。場所を移して協議に臨んだ。この後は、インドなど招待国首脳も交えた平和と安定に関するセッションに参加するほか、岸田首相、バイデン大統領とも個別に会談する。ゼレンスキー氏は前日の広島到着直後から各国首脳と相次ぎ会談し、ロシアと近いインドのモディ首相とも支援などを協議した。

<招待国首脳も原爆資料館視察>

この日は、朝からインドやブラジルなど招待国の首脳らが広島市の平和記念資料館(原爆資料館)を岸田首相とともに視察。その後に平和記念公園で原爆犠牲者の慰霊碑に献花した。G7の首脳は初日の19日に資料館と公園を訪れていた。

G7議長国の日本は、今回のサミットにオーストラリア、韓国、20カ国・地域(G20)議長国のインド、ブラジル、ベトナム、東南アジア諸国連合(ASEAN)議長国のインドネシア、アフリカ連合議長国のコモロ、太平洋諸島フォーラム議長国のクック諸島の首脳を招待した。ロシアや中国と結びつきが強い国もあり、サミットではこうした国々が直面する食料問題などを議論した。

3日間にわたったサミットは、午後に岸田首相が議長国会見を開いて閉幕する。

関連記事
外務省が最新の「日本2024年版の外交青書」を発表した。中国との関係において「互恵的」であることを再確認しつつ、中国の軍事的脅威の増大に対する日本の懸念を強調した。
自民党の麻生太郎副総裁が2024年4月23日にニューヨークのトランプタワーでトランプ前米大統領と約1時間にわたる会談を行った。この会談は、トランプ氏が再選された場合に備え、両者の良好な関係構築を図るものとみられる。
[ニューヨーク 23日 ロイター] – 麻生太郎自民党副総裁は23日(米国時間)、トランプ前米大統 […]
中国共産党当局がフィリピンの日米との3カ国首脳会談に反対していることに対し、フィリピン外務省は18日(木)、フィリピンが日米との同盟強化を決定したのは主権国家としての選択であり、地域の緊張の根本原因は中共の行き過ぎた海洋擁護と侵略行為にあると反論した。
岸田文雄首相は18日の衆院本会議で、日本製鉄による米USスチール買収について「法に基づいて手続きが進められると考える」と述べた。日本は米国にとって最大の投資国と指摘し「今後も(日米が)ウィンウィンとなる流れを確実にしたい」と強調した。