2020年2月29日撮影。トランプ米大統領とペンス副大統領も出席した「保守政治行動会議(CPAC)」で講演する中国問題分析家でエポックタイムズ・コラムニストでもある米作家のゴードン・チャン(章家敦/Gordon Chang)氏。(Samira Bouaou/The Epoch Times)

「中国共産党は最も危険な国際犯罪組織である」=ゴードン・チャン

彼らは、違法薬物や保護動物の密輸、人身売買、資金洗浄、知的財産の窃盗のみならず、臓器収奪のための殺人まで国家の政策にする。この世界最大の国際犯罪組織は、9,670万人の党員を擁する中国共産党である。中国共産党による中国政府は国際舞台において危険な存在であるだけでなく、それ自身、犯罪者でもある。

中国共産党の主要な目標は「経済的利益の獲得」ではなく、地球全体および地球に近い太陽系の区域全体の統治である。その証拠に、2017年以降、中共の幹部らは「月と火星は中国の主権的領土である」と公然と主張している。

中国は、世界で最も厳しく民衆を監視している国である。中国には住民2人に1台の割合に相当する7億台以上の監視カメラがあり、国内で起きていることは全て共産党に把握されている。したがって、中国の国内で大規模な組織的犯罪集団が活動を続けているのならば、それは中国共産党の暗黙の了解を得ているということだ。

米国で毎年数万人がフェンタニルで死亡しているのは、中国共産党の責任である。フェンタニルはヘロインよりも50倍強力で、犯罪集団の貴重な収入源となっている。そのフェンタニルの90%以上が中国から来ているとされるからだ。

監視に熱心な中国政府は、そのような麻薬集団の動きについては完全に把握しており、その活動に暗黙の了解どころか、支援までしている。そうでありながら、中国外務省は今年4月、「中国とメキシコの間に違法なフェンタニルの密輸など存在しない」と公言した。

さらに、北京が実質的に支配するソーシャルメディア「TikTok」は薬物使用を美化している。この世界中の若者に人気のアプリには「薬物使用の促進動画を禁ずる」と謳っていながら、実際には子どもたちに違法薬物の使い方を教えるコンテンツがあふれているのだ。

さらに、中国のマフィア組織は中国の国有銀行システムを使って資金洗浄を行っている。中国当局は、米国での麻薬取引を意図的に支援することで、米国の安定を損ない、また腐敗を蔓延させ、米国民を薬物中毒によって殺そうとしている。

中国政府が犯罪活動を支援するのは、なぜか。中国当局は、フェンタニルを「総合的な国力を高めるための手段」と考えているようだ。犯罪と無法は、闘争を旨とする中国共産党の本質である。中共による永続的な犯罪は、それに対する世界の認識を再び覆すことになった。中国共産党は今、その犯罪を用いて世界を飲み込もうとしている。その結果、現代社会を支えている既存のルールは大きく脅かされているのだ。

(この記事で表明された見解は著者のものであり、必ずしもエポックタイムスの立場を反映するものではありません)

 

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