米ビール大手アンハイザー・ブッシュの看板商品「バドライト」。2023年5月26日撮影 (T.J. Muscaro/The Epoch Times)

米ビール「バドライト」、売上高が最悪の落ち込み トランス女性の起用以降

トランスジェンダーのインフルエンサーを広告に起用して以降、米ビール大手アンハイザー・ブッシュの看板商品「バドライト」の売り上げは最悪の落ち込みを記録した。

コンサルティング会社のバンプ・ウィリアムズのデータによれば、6月10日までの1週間でバドライトの売り上げは26.8%急減した。その前週のバドライトの売り上げは24.4%減と販売低迷は続いている。

また、5月には20年以上にわたって米国売り上げトップを維持していたバドライトは2位に陥落。トップセラーは「モデロ・エスペシアル」のモデロビールとなった。

バドライトをめぐっては、4月1日にトランスジェンダーのマルバニー氏がバドライトの缶ビールをソーシャルメディアに投稿し、両者がマーケティング提携を結んだことを示唆したことでカントリー歌手や一部の保守派が反発。不買運動が起きている。

アンハイザー・ブッシュの幹部は今週南フランスで開催されたカンヌライオンズ国際フェスティバルで賞を受賞した際、「分裂的な議論が米国で起こっているのを見るのはつらい」「皆をひとつにすることを目指しているが、決して容易なことではない」と語った。メディア業界誌「Ad Age」が報じた。

対策としてアンハイザー・ブッシュは、夏季シーズンに向けてバドライトへの投資を3倍にするなど、新たな広告キャンペーンを始める。米国の国旗や馬のクライスデール、米主要都市やランドマークのイメージを使い、悪印象を払拭する狙いだ。

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