タバコ企業が電気自動車メーカーより高いESGスコアを獲得したことに対し、イーロン・マスク氏は疑問を呈している。写真はベルリンのイベント出席時に撮影したもの (Photo by Britta Pedersen-Pool/Getty Images)

ESGスコア、なぜタバコ産業が電気自動車メーカーを上回るのか マスク氏も疑問視

歪められた尺度であるESG(環境、社会、ガバナンス)基準が普及されれば、実際の環境や社会に対して肯定的な影響を与えるよりも、「包括的な」価値観と進歩的なアジェンダを持つ企業を応援することになる。

最近、S&Pグローバルは、テスラにESGスコア37を与え、テスラは「環境」の面で60ポイント、「ガバナンスと経済」で34ポイント、「社会的」で20ポイントを獲得した。テスラとは対照的に、フィリップモリス、アルトリア、インペリアル・ブランズなどのタバコ企業のESGスコアは高かった。6月13日のジャーナリストのアーロン・シバリウムによるツイートに応えながら、テスラのマスクは「なぜESGが悪魔なのか」と、ESG格付けが企業をどのように差別しているのかを説明した。

6月13日のツイートで、ワシントン・フリー・ビーコンの記者であるシバリウムは、「S&P グローバルからロンドン証券取引所に至るまで、ESG格付けにおいて、タバコ会社はテスラを圧勝している。年間8万人以上を死亡させるタバコが、EVよりも倫理的な投資と見なされる理由はどこにあるのだろうか」と述べた。

▶ 続きを読む
関連記事
トランプ大統領は11月27日、関税政策で得た巨額収入により今後数年で所得税を大幅削減、または完全廃止する可能性を示唆した
海底ケーブル切断リスクに備え、宇宙空間に「バックアップのインターネット」を築こうとするガンリー氏。中国共産党との法廷戦、企業への圧力の実態に迫る
トランプ政権は国際緊急経済権限法(IEEPA)に基づき導入したブラジル産牛肉やコーヒーなどへの40%追加関税を一部撤廃した。
AmazonがFTCとの25億ドル和解で、同意なくPrimeに登録された可能性のある約3500万人に最大15億ドルの自動返金を11月12日から開始。対象者はメールで通知され、最大51ドルがPayPalなどで還元される
中国が福島処理水と高市首相の台湾発言を理由に日本産海産物の禁輸を再開したと報じられる中、米大使が「今回も日本を強力に支援する」と明確に表明。日本は米国市場へのシフトを加速