6月26日、米陸軍は、次世代の歩兵戦闘車の試作メーカーとして、応札のあった5社からゼネラル・ダイナミクス(GD)とアメリカン・ラインメタルの2社を選定したと発表した。写真は米国・グルジアの共同演習でブラッドリー歩兵戦闘車を運転する米軍人。ジョージアのトビリシで2015年5月撮影(2023年 ロイター/David Mdzinarishvili)

米陸軍、次世代歩兵戦闘車の試作開発先にGDとラインメタルを選定

[ワシントン 26日 ロイター] – 米陸軍は26日、次世代の歩兵戦闘車の試作メーカーとして、応札のあった5社からゼネラル・ダイナミクス(GD)とアメリカン・ラインメタルの2社を選定したと発表した。現在のブラッドレー歩兵戦闘車の後継となる。

両社は今後、デジタルベースで詳しい設計を行った後、実際に試作品を製造する。試作契約の総額は約16億ドル。

陸軍当局によると、この両社のどちらかが2027年に本格的な生産契約を勝ち取り、29年に最初の車両が実戦配備される予定だ。また27年までに具体的な購入数を決定するという。

開発コード「XM30」と名付けられたこの歩兵戦闘車は、エンジンがハイブリッド形式で乗員は6人、50ミリ砲塔と複数の機関銃、対戦車兵器を備え、最終的には一部機能の自動化を目指している。

歩兵戦闘車の世代交代は、陸軍が進めている幅広い装備近代化の一環。ほかには長距離砲の精密性改善や、ミサイル防衛システム改良、新型ヘリコプター開発などが盛り込まれた。

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