6月29日、松野博一官房長官(写真)は午前の会見で、岸田文雄首相がロシアのウクライナ侵略を念頭に「なぜ次は台湾でないのか」と述べたとバイデン米大統領が紹介したとの報道に関して、「大統領の発言は承知している」とした上で、台湾海峡の平和と安定の重要性について日米で認識を共有していると語った。写真は都内で2021年10月撮影(2023年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

台湾海峡の平和と安定の重要性、日米で共有=首相発言報道で官房長官

[東京 29日 ロイター] – 松野博一官房長官は29日午前の会見で、岸田文雄首相がロシアのウクライナ侵略を念頭に「なぜ次は台湾でないのか」と述べたとバイデン米大統領が紹介したとの報道に関して、「大統領の発言は承知している」とした上で、台湾海峡の平和と安定の重要性について日米で認識を共有していると語った。

共同通信によると、バイデン大統領は28日、シカゴでの演説で、岸田首相と以前会談した際に首相が「18万5000人の軍隊が他国を侵略している。次はなぜ台湾ではないのか」と述べたと紹介した。

松野長官はバイデン大統領の発言にコメントすることは差し控えるとし、岸田首相の発言が事実かどうかについては言及しなかった。

ベラルーシのルカシェンコ大統領が、ロシアの戦術核兵器の大半がベラルーシ内に搬入されたと明らかにしたことについては、「ロシアがウクライナ侵略を続ける中で情勢をさらに緊迫させるもので非難する」と語った。

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